こんにちは! makkii (@ei_pro_makkii) です!
多角形の英単語を覚えるとき、五角形 六角形 七角形・・・と一つ一つ覚えるのは大変ですね。
英語にも、規則性はないのでしょうか?
多角形を表す英語について見ていきます!
結論から言うと、例外を除いて規則性はあります。
多角形の英語は、次の法則が成り立っています。
多角形の英単語の構造は、
⇒「接頭辞」+ -gon
「接頭辞」とは、単語の先頭に付いて、単語に特定の意味を加える綴りのことです。単語を構成する部品と考えれば良いです。
ここでは、ギリシャ語源(+ラテン語源)の数を表す接頭辞を使います。
この表を使うと、n角形の英語が簡単に作れるようになります。
例えば「五角形」の英語を知りたいと思ったときは、上の表から n=5のときの接頭辞 penta- をもってきて、-gon とつなげるだけです。つまり「五角形」は pentagon になります。
この接頭辞を使ったやり方の良い点は、接頭辞が他の単語でも応用できるという点にもあります。
身近な例で言うと、タコ(octopus)のocto-は8(本の足)の意味があったり、デシリットル(deciliter)のdec(i)-は10(分の一)の意味があったりなどです。英単語は接頭辞によって意味が決められていることが多いのです。
さて、先ほどの表の中になかった多角形がありましたね。三角形、四角形と十一角形などのさらに角の多い多角形などです。
三角形は日本でも有名なように、英語でtriangleといいます。triangleはtri-(3を表す接頭辞)とangle(角)を合わせた単語です。
四角形は、quadrilateral といいます。ちょっと見慣れない単語ですね。quadri-(4を表す接頭辞)とlateral(側面、サイド)を組み合わせています。
十一角形などの角の多いものは、通例 11-gon,13-gon と略して書かれることがほとんどなので覚える必要はありません。十二角形の dodecagon はやや使われる頻度は高いですが、忘れてしまったら 12-gon でもいいです。
ここからは、個別の多角形について説明をしていきます。
三角形については、triangleと覚えておけばほとんどokです。三角形の細かい分類(正三角形、二等辺三角形など)の英単語は、こちらに書きましたのでご覧ください。
問題は四角形です。先ほど四角形は quadrilateral と言いましたが、使い慣れない単語で困惑しますよね。
それもそのはず、四角形といえば square「スクエア」という言葉の方がよっぽど身近なので quadrilateral には違和感がある方も多いでしょう。
しかし、square と quadrilateral には見逃せない大きな違いがあります!
実は、square は四角形の全てを表す単語ではありません!英語でsquareと表現できるのは正方形のときだけ(会話では長方形もあり)で、それ以外の形の四角形には square は使えません。
つまり、quadrilateral は四角形を総称する一般的な語で、squareは正方形だけを表す特別な語だということです。
したがって、四角形には quadrilateral を使いましょう。
ちなみに、triangle は全ての三角形を総称する単語なので、三角形=triangle としてokです。
四角形を表す英単語はまだまだたくさんあります。興味がある方はこちらをご覧になってはいかが?
英英辞典を見ると、その単語の細かい意味やニュアンスが分かります。
ここでは、オックスフォード現代英英辞典から引用して square と quadrilateral の語義を掲載しました。英語ではどう表現するのでしょうかね?
square(名詞)
“a shape with four straight sides of equal length and four angles of 90°; a piece of sth(=something) that has this shape”
quadrilateral(名詞)
“a flat shape with four straight sides”
オックスフォード大学出版局 オックスフォード現代英英辞典(第9版)さて、ここからは角の個数を増やしていきましょう。五角形から十角形までの英語をずらずらっと載せていきます。これ以降に紹介する単語は四角形のような使い分けは原則ないので安心してください。
五角形からは、「数を表す接頭辞+接尾辞-gon」の組み合わせで単語ができています。接頭辞の表を再掲するので、確認してください。
日本語でペンタゴンです。ウィズダム英和辞典でpentagonを引くと、五角形よりも先に米国国防総省のペンタゴンが出てきます。上から見ると建物が五角形の特徴的な形をしていることで有名です。
ヘキサゴン。某クイズ番組のタイトルになっていましたね。
へプタゴンと言います。こんなの使わない!って思うかもしれませんが、ネイティブは常識レベルで知っているはずなので頑張って覚えましょう。
接頭辞oct(a)-は数字の8を表す語に使われます。例えば、タコ=octopus などです。October「10月」は例外です。
二つ呼び方があるのは語源の違いによるものです。一般的には nonagon が使われています。
デカゴン!という語感が良いです(笑)
つぎの十二角形を除いて、これより多くの角をもった多角形は 11-gon のように省略される傾向があります。
12を表す接頭辞 dodeca- を使う単語といえば、高校数学で登場する正十二面体があります。
正~は regular~ で、~面体は -hedron を接尾辞(単語の終わりにつける綴り)に付けて表現します。
regular dodecahedron 正十二面体
一般的には省略して表される多角形でも、正式な名称はあります。ここでは、そのうち二十角形と五十七角形に絞って紹介しようと思います。ちなみに、多角形はpolygonと言いますよ。
正多面体シリーズ(Wikipedia:正多面体を参照)で一番面の数が多いのは正二十面体です。一体いつ使うのか分かりませんが、一応載せておきます。
regular icosahedron 正二十面体
「イコサ」の語感は覚えておいたら良いことがあるかもしれませんね(たぶんない)
なぜこれを選んだのかというと、57という数字はダイヤモンドに特有な数字だからです。
ダイヤモンドの一般的なカットである「ラウンドブリリアントカット」ではダイヤモンドは五十七面体(底面のカットを入れると五十八面体)にカットされます。
【参考】理想的な輝き「ラウンドブリリアントカット」とは?(エクセルコダイヤモンド)
57を表す接頭辞は非常に複雑で難しくなります。実用性が皆無な感じが伝わってきますね。
pentacontakaiheptahedron 五十七面体
結構複雑で大変なことになっていますが、これも全て組み合わせでできています!単語を部品ごとに分解して理解するようにしましょう。
pentaconta=50
kai=(and)
hepta=7~
gon=~角形
⇒pentacontakaiheptagon=五十七角形
注)多角形の英語表記には、実際複数の表し方があります。例えば、五十七角形なら 1.pentacontakaiheptagon
2.pentacontaheptagon
3.pentecontaheptagon
の三つの表記があります。ここでは便宜上1.で表記を統一していますが、原則どの表記でも問題はありません。あまり神経質にならないほうが良いでしょう、その方が楽ですし。
いかがでしたか?英語でも、ある程度の規則性があって英単語がつくられていることが理解できたでしょうか。今回紹介した接頭辞は、英単語の学習にも記憶にも役立つものなので、ぜひ覚えておいてください。
それでは復習です!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!