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フランス語の発音と綴りの関係をマスターしよう!

2020.6.26
フランス語発音と綴りの関係という文字とフランス国旗の画像

こんにちは! makkii (@ei_pro_makkii) です。

フランス語は英語に比べて、発音と綴り字の関係がしっかり定まっています。

つまり、フランス語の綴りから発音を再現することが容易にできるのです。

ここでは、どう発音したらよいかが分かる早見表とともに、フランス語の発音を解説していきます。

この記事は、フランス語の発音をカタカナで表記したときの最適解(と思われるもの)を紹介するものです。

実際の発音とは少し異なるところがあるので、ネイティブの音声を聞きながら、繰り返し練習することをおすすめします。

基本の母音

綴り字カタカナ備考
a
i
y
yi + i母音にはさまれたとき
u
eウ[ə]脱力した音。あいまい母音、ニュートラルな音とも言われる
é / è / ë / ê
o
【覚えておくと便利】
er
et
ez

解説

y は母音にはさまれると発音上 i + i として振る舞います。例えば、voyage は« voi + iage »とみなされ、「ヴワイヤジュ」と発音します。

e を「ウ」と発音するか、「エ」と発音するかは、あとに続く文字や単語によってまちまちなので、学習していくうちに感覚で覚えていくしかないです。

ただし、e の上に何か記号がつくと、必ず「エ」と発音するようになります。

最後の3つは、フランス語の単語内で頻出なので、考えるよりも先に「エ」と発音するんだ、と押さえておきましょう。

基本の子音

綴り字ローマ字備考
bb
ck
s
çs
dd
ff
gg
j
h無音発音しない。h の存在を無視する。
jj
kk
lラ行粘っこい
mm粘っこい
nn粘っこい
pp
r特殊のどを鳴らす独特な音
ss
z母音にはさまれたとき
tt
vb
ww
v
xks
zz
chsy
gnny
phf
tht

解説

h は原則発音しません。というか、ほとんどの場合 h の存在自体が無視されます。例えば、フランス語の文法で母音が重なるとアポストロフィーで省略するのは有名ですが、
le heure → l’heure
のように、間に h があっても省略が起こります。逆に言うと、h に意味があるのは ch と ph のときだけです。

l, m, n は日本人が思っているより粘っこく発音します。「エ~ル」「エ~ム」「エ~ヌ」のような感じです。

r はフランス語に独特な音で、のどを鳴らします。解説は下の動画に詳しいので、見てみてください。

複母音字

綴り字カタカナ備考
ai
ei
ou
eu弱いウ発音が難しい
œuウとアの間発音が難しい
au
eau
oi

解説

フランス語では、母音が重なることを嫌うので、母音が2つ以上つながるとそれは別の音に変化します。これが分かっていないと全くフランス語を読めない!状態に陥ってしまうので、しっかり覚えましょう。

eu と œu は発音が難しいです。こちらも解説動画を載せておきます。動画内で言及されている[y][u][œ][ø]はそれぞれ u, ou, œu, eu の発音に対応します。

鼻母音

綴り字カタカナ備考
an / amオン解説を参照のこと
en / em
on / om
in / imアン
yn / ym
un / um
ain / aim
ein / eim
【特殊形】
ienイヤン
イオン
éenエアン

解説

鼻母音は、子音 r とともにフランス語を特徴づける発音で、文字通り鼻にかけて発音する母音のことをいいます。基本的に、母音 + n / m の形になったときに鼻母音で発音されるようになります。

an / en は「アン」と書かれているものが多いですが、ネイティブの発音を聞く限り「オン」に聞こえるので、定説を覆して「オン」にしています。

また、an / en と on は割と発音が違いますが、初学者にとってはそれは誤差だと思ったので一緒にしています。慣れてきたら区別するようにしましょう。

鼻母音となるか、ならないか

鼻母音のあとに n / m / e が続く場合、鼻母音の発音をしないで、通常の発音に戻ります。例えば、italien は「イタリャン」と発音しますが、女性形 italienne は「イタリエンヌ」と発音します。後者は ien は鼻母音で読まずに「イエン」と読んでいるわけです。

ミルフィーユグループ

※当てはまる文法用語がなかったので勝手に命名しました。(millefeuille)

綴り字カタカナ備考
illイユil は当てはまらない
母音 + il母音 + イユ
母音 + ill
複母音 + il
複母音 + ill
ueil / ueillウとアの間 + イユ
œil / œill

解説

-il / -ill のときは「イユ」と発音すると覚えておけば大丈夫です。ただし、il だけの場合は当てはまらないので気をつけましょう。

まとめ

最初でも言いましたが、フランス語を学習するうえで、発音と綴り字の関係を覚えることはとても大事です。忘れたら何度でも見返してください。

最後にもうひとつ、ネイティブの発音を真似ることも忘れないでくださいね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

【参考文献】
・ディコ仏和辞典(第3版)
・テツオ、ただいま修行中

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2020.6.26