こんにちは! makkii (@ei_pro_makkii) です!
大学に入学すると、「第二外国語」の講義が選択(または必修)になっていて、英語以外の諸外国語を学ぶことができますね。
僕はフランス語を選択して、その後どっぷりフランス語にはまってしまい、さらにはスペイン語に手を伸ばすなどして、すっかり言語学習が好きになりました。
そんな僕が(初心者ではありますが)フランス語を学んでみた感想と、フランス語の特徴を解説してみました。ぜひ参考にしてください。
まずは、フランス語の優れている点を紹介していきます。
フランス語は、フランス本土をはじめ、カナダ(ケベック州など)、アフリカ諸国、また国際組織(国連など多数)の公用語として話されている影響力の強い言語です。
Power Language Index ranking (top 10) というデータでは、英語・中国語に続いて第3位にランクインしており、世界的な言語だということがうかがえます。
英語の他にフランス語を学んでおくことは決して無意味ではなく、むしろひょんなところで役に立つ可能性が高いです。
フランス語は、意外と身の回りに溢れています。英語の次によく見る外国語だと言っても過言ではないかもしれません。
お菓子やケーキの名前は代表的ですね。あと、こじゃれた店の名前に使われていたり、商品名をオシャレに、または可愛く見せたいときにフランス語を使ったり、またフランス語の文字列がデザインとして使われていたりします。
MON CAFÉ(ドリップコーヒーの商品名)とか、MA MAISON(飲食店の名前)とか、Carré de chocolat(チョコレートの商品名)とか、結構多いですよ。
この前行ったケーキ屋では、持ち帰るための袋にびっしりフランス語が書かれていました。どうやらイチゴのケーキの作り方のようです。
フランス語を学ぶと、こういったフランス語が一気に目に飛び込んでくるようになります。そして、この単語は知ってる!これは何て意味だろうなどなど色々考えるようになるわけですね。
フランス語を学ぶと、ちょっとしたところでも色々と楽しめます。
フランス語は、英語から語彙が持ち込まれた過去があるため、フランス語と英語の語彙は似たものが多くなっています。
そのため、フランス語を学ぶ際に英語の知識が利用できたり、またフランス語で学んだことが英語で「この単語はそういう意味があったのね」と生きてきたりすることがあります。
近年話題になっている語源単語学習はまさにそれを利用したもので、語源を知ることで単語の意味を理解しつつ覚えていくというものです。
英語と違って、フランス語はスペルの並びで発音がほぼ決定できます。
英語は、milk の i(イ)と ideaの i(アイ)、apple の a(ア)と make の a(エイ)など、同じスペルで違う発音をもつことが珍しくありません。そのため、単語自体を知らないとうまく発音を再現できないことが多いです。
しかし、フランス語ではそのようなことはほとんどなく、スペルと発音の対応関係を覚えてしまえば、初めて見る単語でも発音を再現することができます。これは、思いのほか大きな利点です。
後で詳しく説明しますが、やはりフランス語にはフランス語なりの難しさがあり、少し近寄りがたく感じている人も多いでしょう。
しかし、その難しさに付き合って勉強しているうちに、頭をフル回転させる爽快感や、難しいからこそできるようになったときの達成感が得られるようになってきます。
特に、外国語を使ってコミュニケーションが取れたときの喜びは何にも代えがたいものです。
そろそろフランス語を勉強したくなってきたでしょうか?
ではここからは、皆さんがフランス語を学び始めても挫折しないように、フランス語の難しい部分をあえて紹介していきたいと思います。
先程、フランス語はスペルと発音の対応関係がしっかりしているから楽だという話をしましたが、実はこの対応関係は結構複雑で分かりにくいです。
僕の周りでは、この対応関係をしっかり覚えなかったために、一年経ってもフランス語の発音が身に付かない人が大勢いました(汗)
初学者にとっては、最初から高い壁が待ち受けているようなもので、フランス語の学び始めはこの壁を乗り越えることが第一目標になります。
難しい点を具体的に言うと、
という感じです。
鼻母音というのは鼻にかけて出すくぐもったような音のことを言います。
この発音自体はそんなに難しいものではありませんが、鼻母音で読むのか、読まないのかは複雑に変化するため、それを瞬時に見分けるのが大変なのです。
次は、フランス語の文法が牙をむきます。
フランス語には、母音が単語間で連続するのを避ける仕組みが組み込まれています。
例えば、「私は音楽が好きだ」をフランス語で言いたいときには、
Je aime la musique.
となるのですが、Je aime のところ、e と a が隣り合ってしまっているので、
J′aime la musique.
これが正しいフランス語の文になります。
なぜこの仕組みがあるのかは分かりませんが、僕の先生曰く、「フランス人は母音が繋がっていると嫌な感じがするから」だそうです(本当か?)
さて、この規則が厄介になるところはリスニングとスピーキング(+ライティング)です。
母音が衝突するところは先程のようにポンポン省略されていくため、耳で聞いて判別するのは簡単ではありません。またスピーキングのときには、毎回これを意識しながら話さなければならないため、アウトプットがうまくいかなくなります。
いつも母音衝突の回避が行われるのなら、フランス語の文章が崩壊してしまうのではないか?と疑い深い人のために付け加えておきますが、この規則はすべての単語について行われるのではなく、特殊な場合のみです。
ふつうに母音がつながってしまう場合、フランス人は次のようにします。
英語を学んだことがある方なら一度は聞いたことがあるはずの「リエゾン」。
Can I ~ は「キャンアイ」ではなくて「キャナイ~」と言う、これがリエゾンですね。(厳密にはリエゾンとは違うのですが、そう呼ぶことが一般的になっています)
フランス語では母音が連続したときなどにリエゾンが行われますが、リエゾンで発音が劇的に変わるため、英語以上にリエゾンを気にする必要があります。
正直に言って、めちゃくちゃ面倒です。
どんな言語にも、日本語にない音で、発音が難しいと言われる音がありますね。
フランス語にもいくつかありますが、ここで取り上げるのは子音の “r” です。
これはフランス語の独特な音で、フランス語っぽい発音を構成する重要なパーツになっています。習得するのは容易ではありませんが、できればフランス語がグッと身近なものになります。
発音は、強いて言えば日本語の「ハ行」(ハヒフヘホ)の音に似ています。
ただし、声帯を震わせるのではなく、のどの奥から勢いよく空気を出すようにします。
まるで、のどに絡んだ痰を吐くときの音みたいです(汚い)。
多分文字では伝わっていないと思うので、YouTubeの力を借りたいと思います。
外国語の発音がきれいにできると楽しいですよね。頑張りどころです。
フランス語に対するイメージはどう変わったでしょうか?
語学は、言うなれば全ての物事につながっている学問です。フランス語を学ぶことで、フランス語で書かれた全ての文化と触れることができるようになります。
ここで挙げたことよりももっと広大な世界が待ち受けているに違いありません。
皆さんの良い語学ライフをお祈りしてします。