こんにちは! makkii (@ei_pro_makkii) です!
最近はめっきりフランス語・スペイン語の学習にハマってしまっていて、英語の学習がおろそかになってしまっています... これから立て直します(涙)
さて、外国語学習の何が大変かということを話す時に、決まって出てくるのが「活用」の問題ですよね。
例えば、「本を書く」を英語で言うと、
I write a book.
なのに対して、過去形(本を書いた)になると、
I wrote a book.
さらに、~(誰々)によって書かれた本になると、
the book written by ~
となるから、write → wrote → written と動詞が変化することを覚えなきゃならない。そして全ての動詞が同じように変化してくれるのではなくて、個別の動詞に対して、現在形、過去形、過去分詞を覚えなきゃならないからさあ大変だ、、、こう感じた方が多いではないでしょうか?
そうですね、その感覚は別に間違っているわけではありません。
しかし、だからと言って、「外国語なんてもう嫌いだ!」と感情を爆発させるのはちょっと気が早いかもしれません。
先に言っておきますが、実は英語は「文法がとてもシンプルに整理された使いやすい言語」なのです。
「そんなわけないよ!あの英語が?」という方、これから私と一緒に
フランス語の活用の世界を覗いてみることにしましょう。
英語を学習し始めて最初の習う活用といえば、be動詞ですね。be動詞は、
I am, You are, He is,......
と活用する、と英語の授業で習ったと思います。文の主語が何になるかによって形が変わるのですね。
フランス語で英語のbe動詞に相当するものは être(エートル)と言います。
êtreも同じように主語によって活用します。be動詞とêtreの活用を表にまとめてみましょう。
上の表を見ると分かるように、なんとêtreは全ての人称(主語の種類のことです)で異なる形に活用します!!英語のbe動詞は、am,is,are の3種類ですね。
いま、人称という言葉を使いましたが、これは文法用語で、文の主語を1人称(私は~である)、2人称(あなたは~である)、3人称(それは~である)と単数(一個)、複数(二個以上)によって種類分けしたものを言います。
具体的に言うと、
になります。
英語では、be動詞以外の普通の動詞は、主語が3人称単数のときにsやesをつける活用をします。学校では3単現のs(現は現在形の意味)とでも習うやつですね。
例)I eat → He eats
つまり、英語では主語が3人称単数になるときだけ気を付けていれば良いのです。
しかし、フランス語ではそうは簡単にはいきません。フランス語で「食べる」は manger と言いますが、それは次のように活用します。
1人称単数と3人称単数が同じになるのを除いて、他はすべて違う形になっています!主語によってなんと5種類もの活用が存在するのです!!
いや~(汗)、大変ですね、、、
続いて、過去や未来のことを言うときの動詞変化について見ていきましょう。
英語では、過去形にするには-edを語尾につけるか、不規則なものは個別に過去形を覚える必要があります。
不規則活用をする動詞は結構多いので、過去形を覚えるのに苦労した、という方も多いのではないでしょうか。
それに対して、英語の未来形はwillをつけるだけ!これは簡単ですね!最高です。
例)I study → I studied
例2)I study → I will study
では、フランス語はどうなっているでしょうか?
勘の良い方ならもうすでに予想がついていると思いますが、フランス語では、両方の時制と全ての人称によって異なる形に動詞を活用させます。
完全に、やってしまっています。気が狂っているとしか思えません。
過去形(文法的には複合過去形という)は二語で表され、先の一語は前に見たêtreの現在形の活用です。
フランス語の過去形では、êtreの活用を一語目に置き、二語目に本当の動詞の過去分詞形を置きます。(これ以外にもありますが、ここでは割愛)
例)「私」を主語にしたvenir(come)の過去形を作りたい!
①主語は「私」だからêtreの活用はsuis
②venirの過去分詞形はvenu
③合わせて過去形は suis venu
先程の表で、灰色の文字でeやsと書かれていたのに気づかれたでしょうか。
実は、eは必要だったり必要じゃなかったりします。venirの過去分詞形はvenuですが、灰色のsは必ず付けなくてはなりません。
「必要だったり必要じゃなかったりってどういうことだよ!」って、そう感じるのが普通ですね。意味わかんないですもん。
これを解くカギは主語の「性」と「数」です。
実は、フランス語は人称によって活用するだけではなく、主語の性別(男性か女性か)、数(一人か大勢か)によっても活用することがあります。
前の例で言うと、「私は」と言っている「私」が女性である場合、
suis venuではなくてsuis venueと活用します。
また、主語が2人以上のときは今度はsをつけてvenusとします。
ということは、一つの動詞についてとり得る過去形の個数は何個あるのでしょうか?
(人称)6×(男女)2=12個!!
念のために言っておきます、英語は一個、ただ一個しかありません。
どうですか?なんだか英語が簡単に見えてきたのではないでしょうか。
英語はシンプルな言語です。世界で一番シンプルと言っても過言ではありません。
一つ一つのことに対して難しい、面倒だ、と思い込むのはやめて、英語の勉強に取り組んでみてください。きっと良いことがあると思いますよ。
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