物の名前
カラーネームって知ってますか?
Webサイトに表示させる色を指定するとき、ふつうは color:#e6f6ff のように16進数6桁で表されたコードをプログラムに入力しますが、特定の色ならその色名を書くだけでOKというのがあります。
そう、color:red と書けば赤色で表示されるというやつです。
これをカラーネームと言います。
近年のCSSの進化により、CSS3というバージョンが広くブラウザで実装されるようになってきました。このCSS3で定義された色の数は147色。
100色を超える色名ですので細かく名前がつけられています。今回はそれを英単語の視点から見てみようって話です。
ではいきましょう!
fuchsia とは植物のフクシアのことで、フクシアの花の色を表しています。 しかし、カラーコードをみると #ff000ff(つまり、原色の赤色と青色を全力で混ぜただけの色)という強烈な色になっているので、あまりWebデザインで使うことはないかなと思います。
日本ではクリムゾンと呼ぶこともある色で、深紅色を表します。夏の甲子園の優勝旗(深紅の優勝旗)に使われている鮮やかな赤色です。
crimson には go crimson「赤面する」といった使い方もあるので要チェック!
coral はサンゴ礁を表します。間違って corral としてしまうと、「家畜を囲む柵」という意味になってしまうので気を付けましょう。
みんな大好きサーモンの色です。これを取り上げた理由は、salmon をしっかり覚えてほしいからです。 というのも、日本人が魚のサーモンの意味で「サーモン」と言っても、だいたいは似た単語の sermon(説教)の発音になってしまうからです。。。
salmon の発音のポイントは、"l"(エル)を発音しない、つまり、サを伸ばさないことです。そして、サを強調して「サァモン」のような感じで発音します。
対して、sermon のほうは日本語のサーモンに近くなります。(厳密にはくぐもった声を使った発音になるんですが、言葉では説明できないので割愛!)
blanched は漂白された、茹でられたという意味があります。だから、blanchedalmond は茹でたアーモンド色です。
名前をつけた人のセンスがすごい。。。
日本語で書くとパパイヤホイップになります。ちょっと驚きましたか?果物のパパイヤは英語で papaya、ホイップは whip になるんです。
さらにいうと、whipは「ウィップ」で知られるムチの意味もあります。ホイップとウィップが同じ単語だということ、ぜひ覚えて帰ってください!
linen はリネン製品とかでよく聞く、あのリネンを表します。英文で linen を見てリネン製品だとすぐ判断できればこの単語については問題ないと思います。
seashell は貝殻のことです。
・・・それ以上でもそれ以下でもないので、全く関係ないですが、seashell にまつわる早口言葉(tongue twister)を紹介します。
She sells seashells by the seashore.
彼女は海岸で貝殻を売っている。
The shells she sells are surely seashells.
彼女が売っている殻は確かに貝殻である。
So if she sells shells on the seashore, I'm sure she sells seashore shells.
だから、もし彼女が海岸で殻を売っていたら、彼女は貝殻を売っているに違いない。
ivory は象牙、牙を表す単語です。博物館とかでみられる、マンモスのはく製の牙の色をイメージしましょう。
ベージュはファッションやインテリアの色でよく聞く色です。しかし、スペルを知ってる人は少ないんじゃないでしょうか。
honey(ハニー)って書いてあるのではちみつの黄色をイメージしがちですが、honeydew はメロンの一種のハネデューメロンのことをいいます。淡い緑色です。
最後に紹介するのは問題児"azure"です。azure は紺碧と訳されるほど、空の青を切り取ったような綺麗な青色のことを言うんですが、CSS3ではなぜか淡い青色になってしまっています。
参考までに一般的な azure の色を載せておきます。これだけは謎ですね・・・
たかが色を表す英単語といっても、奥深くて面白いものです。
CSS3でサポートされている色はまだまだたくさんあるので、興味が湧いた人はぜひ調べてみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!