化学
普通の単語帳には化学物質の英訳なんてほとんど載っていません。そのうえ、化学物質は簡単な単語を組み合わせてその場で表現できるようなものではないので、 個別に学ぶ必要があります。
本記事では、基礎的な化学物質(chemical)の英訳や例文を学べるように工夫しました。ぜひ最後までご覧ください。
まずは、空気に含まれる気体についてみていきましょう。皆さんご存じのように、空気には窒素、酸素、二酸化炭素などの気体が含まれています。
窒素、酸素、二酸化炭素の3つは日常生活や会話でも登場するほどメジャーな化学物質なので、発音だけではなく、スペルや使い方も覚えておくといいと思います。
窒素は英語で nitrogen と言います。元素記号Nはnitrogenの頭文字nと一緒なので分かりやすいです。
発音は、窒素化合物のニトログリセリンなどの影響で「ニトロジェン」と言ってしまいそうですが、nitrogen の i は「アイ」と発音するので、正しくは「ナイトロジェン」という発音になります。
形容詞として他の語を修飾するときは、nitrogenous と変化します。例えば、nitrogenous base「窒素塩基」(DNAのアデニン、ウラシルなどのこと)のようにです。
nitrogen cycle
窒素循環
nitrogen dioxide
二酸化窒素
The atomic number of nitrogen is 7.
窒素の原子番号は7である。
Nitrogen forms about four fifths of Earth's atmosphere.
窒素は地球の大気の約5分の4を構成している。
酸素は英語で oxygen です。これも元素記号Oと頭文字が同じですね。
発音は、こちらも化学物質のオキシドールなどの影響で「オキシジェン」と言ってしまいそうですが、「キ」は子音 "k" の発音のみなので、「オクシジェン」のような感じになります。カタカナ語から脱却しましょう!!
oxygen cylinder[bottle]
酸素ボンベ
be starved of oxygen
酸欠になる
二酸化炭素は英語で carbon dioxide と言います。環境問題の文章で頻出なので、複合語までまとめて覚えましょう。
二酸化炭素自体は二語で表します。詳しく見ると、炭素(carbon)を二酸化(dioxide)で後置修飾(後ろから意味を付け足すやり方)しています。 このやり方は化学物質では常套手段で、carbon monoxide「一酸化炭素」や、hydrogen sulfide「硫化水素」など多くの化学物質がこの方式で命名されています。
the emission of carbon dioxide
二酸化炭素排出
be poisoned by carbon dioxide
二酸化炭素中毒になる
Carbon dioxide is one of greenhouse gases which cause global warming.
二酸化炭素は地球温暖化の原因となる温室効果ガスの一種です。
ここまでは空気に含まれる気体(元素)について、発音や用法などを細かく確認しました。
しかしこの他にも、有名でよく文章で語られる元素はたくさんあります。形容詞形や発音などの細かいところまでは踏み込みませんが、主要な元素の英訳をまとめておいたので活用してください。
この二つは名称があたかも英語のようだけれど、まったく違う英語名を持つため、異端児と呼んでいます(勝手に)。
ナトリウム=sodium
カリウム=potassium
全然違いますね!
もともと英語だと勘違いして、ネイティブの前で「ナトゥリウム(英語風に)」なんて言ったら大恥ですよ~
最後に、今回の復習です!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!